2011年 04月 27日
2011年 4月 26日 晴れ もともと、使い込まれた道具や古いものが好きでした。 革や金属でできたものに限らず、あらゆる素材でできたあらゆるものたち。 今、世界にはたくさんのものがある。大量にある。 大量に作られ、大量に消費され、大量に廃棄されている。 それは良いとか悪いとかではなくて、そういう世界なんだと思う。 そんな世の中で、“個性”とか“オリジナル”とかって言葉が飛び交っている。 それすら正直どうでもよく思う。 どうせすぐに捨ててしまう個性。 TVや雑誌に載ってる個性。 オリジナルってどういうことだろう。 そんなこととはかけ離れてはいないけれど、距離を置くように静かに古道具たちは置かれていた。 使用と手入れを重ね、時間をかけることで、そのものが放つ雰囲気は変わる。 ものとして本当の意味での個性を得たものたち。 でも、ある日を境に時間が止まってしまったような寂しさも持っている。 止まってしまった時計は、また使われれば動き始める。 その日をじっと待っているような。 ものを作る上で、そんな風に誰かの人生に少しでも沿うことができるものを作りたいと思う。
by piyosworks
| 2011-04-27 00:03
| 雑記
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